盗汗(寝汗)とは

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寝汗は文字どおり、寝ている間にかく汗のことです。とはいっても、人間は就眠時には大量の汗をかきます。もしそれが、サラサラとした運動後にかくような汗なら問題はないのですが、粘つこい汗が頭部、首から胸の周り、腰から股の周辺、膝から足へかけて余計に出るようだと注意する必要があります。こういう汗を、一般的な寝汗とは区別して盗汗と呼んでいます。

盗汗は、虚弱な人や不眠、口の渇き、精神不安をもっている人に多く、結核を始めとする消耗性疾忠をもっている人にも多くみられます。 

盗汗を防ぐ漢方薬

〈小建中湯〉

虚弱体質で、神経過敏、疲れやすい、貧血、冷え症、胃腸虚弱、不眠などがあり、腹部が冷えて小便が近くなったり、腹痛を起こしたり、下痢をしがちな人で、微熱があって手足が火照るのに、冷え症で寒がりの人に用います。

〈帰牌湯〉

体が弱って元気がなく、疲れやすい、食欲がない、貧血で顔色が悪く、動悸、息切れ、不眠、健忘症気味の人で、夕方になると熱が出て、盗汗をかく人に用います。以上の症状に精神不安が強〈出ている場合には〈加味帰牌湯〉がよいでしょう。

〈滋陰降火湯〉

のどに潤いがなく、痰の出ない空咳をしたり、逆に、夜寝てから痰が粘りついて、激しく咳込む人で、皮膚が乾いて、浅黒くなっていて、微熱があって盗汗をかく場合に用います。

このような症状を示す人は、慢性気管支炎、肺結核、肋膜炎、糖尿病、腺病体質などをもっている場合があるので、医師に相談した方がよいでしょう。

その他、倦怠感が著しく、特に首から上に汗をかきやすい人には〈柴胡桂枝乾姜湯〉、慢性の咳や痰が出る消耗性呼吸器疾患のある時には〈滋陰至宝湯〉、肌の荒れやすい人で、

のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、頭痛、下肢のしびれなどが日常的に起こる人には〈七物降下湯〉がよいでしょう。

日常的に汗をかきやすく、同時に盗汗も出る人には、〈補中益気湯〉〈十全大補湯〉〈柴胡桂枝湯〉などがよいのですが、詳しいことは次項にゆずります。 

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