脂汗・冷汗とは
脂汗は、脂肪体質や化膿性体質の人がかきやすい汗です。それについては何ら異常ではないのですが、強度の便秘、痛みや高熱に耐えている時などにも脂汗をかくことがあります。
脂肪体質の人は、額、鼻、あごなど、顔を中心に常時脂ぎっているもので、急に吹き出るような脂汗はかきません。急激な脂汗の発汗、胸部や手のひら、足の裏などに脂汗をかくようだと、要注意の信号とみてよいでしょう。
冷汗についても、脂汗と似たような症状の時に出ることがあります。
脂汗、冷汗を抑える漢方薬
〈大承気湯〉
かなり強い下剤で、お腹が張って硬く、便秘をしている時などに用います。急性の熱病で、目がうつろになり、熱のため悶え苦しみ、脳症を起こしている時などは、手のひら、足の裏を中心に脂汗が吹き出しますが、この場合も、お腹が張って便秘をしていれば用いてもよいでしょう。
〈荊芥連ギョウ湯〉
皮膚の色が浅黒く、蓄膿、慢性炎、扁桃腺炎、ニキビがある人で、手のひらや足の裏に脂汗をかきやすい人に用います。
〈呉シュユ湯〉
発熱はないが、冷汗をかき、極端な寒がりで、手足が冷え、発作性の頭痛があり、吐き気、首のこわばり、耳なり、めまい、下痢などがある時に用います。顔面紅潮、不安感、煩繰感などがあって冷汗をかく時にも用います。
ここにあげた薬は、直接、脂汗や冷汗を止める目的のものではありません。脂汗や冷汗が出やすい病症の治癒を目的とするもので、一時的に脂汗や冷汗が出る場合に用いるものです。
日常的に脂汗の出やすい人は、過食状態が続いていて、いわゆる過剰栄養に陥っている可能性があります。脂汗をかく部分が不燃焼糖のはけ口になっていることが多いので、澱粉質、糖分、動物性脂肪などを控えた方がよいでしょう。
また、脂汗は酸化しやすく、いやなニオイや皮膚炎の原因にもなりやすいので、できるだけ清潔を保ちたいものです。
- 多汗症とは
多汗症には、全身に大量の汗をかくタイプと、体の一部分に限って汗が多い局所性多汗症のタイプがあります。 全身性多汗症は、しばしば結核、急性リウマチ、バセドー病、女性の生殖器障害などにみられます。 - 盗汗(寝汗)とは
寝汗は文字どおり、寝ている間にかく汗のことです。とはいっても、人間は就眠時には大量の汗をかきます。もしそれが、サラサラとした運動後にかくような汗なら問題はないのですが、粘つこい汗が頭部、首から胸の周り、腰から股の周辺、膝から足へかけて余計に出るようだと注意する必要があります。 - 脂汗・冷汗とは
脂汗は、脂肪体質や化膿性体質の人がかきやすい汗です。それについては何ら異常ではないのですが、強度の便秘、痛みや高熱に耐えている時などにも脂汗をかくことがあります。