無汗症とは

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多汗症とは逆に汗をかかない、いわゆる無汗症は比較的体力のある人で、風邪のひき始め、寝冷え、冷たいものの飲食過多などによって、一時的に起こることがあります。

もちろん、これらの要因がなくなれば治ってしまうのですが、発汗しないと熱もとれにくく、他の病気の引き金になるので、できるだけ発汗を促すようにします。

一方、こうした一時的な無汗症ではなく、常時無汗症状を訴える人がいます。私の診療経験によれば、常時無汗の人は、強い自律神経失調症状があり、ノイローゼを始めとする精神病疾患をもっている場合が多いようです。

発汗を促す漢方薬

〈葛根湯〉

比較的体力のある人に用いる代表的な漢方風邪薬。悪寒(風にあたるとソクゾクする)があり、同時に熱があるが汗が出ない症状の時に用います。頭痛、鼻づまり、頚肩のこわばり、下痢などの症状がある場合などに用います。ただし、体力がなく、脈が触れにくい(沈脈)人は服用しない方がよいでしょう。

〈麻黄湯〉

風邪の初期で、悪寒、発熱とともに頭痛、関節痛、腰痛、筋肉痛など各所に痛みが出て、汗が出ない場合に用います。咳込みが激しい時や鼻づまり、鼻血、発疹などの症状が出た時にもよいでしょう。

〈五積散〉

あまり体力のない人で、冷え性や湿気、冷たいものの食べ過ぎで下半身が冷え、下腹や腰、下肢などが冷えて痛み(疼痛)がありながら、上半身はのぼせて発熱があり、汗が出ない時などに用います。冷えからくる生理痛、生理不順、頭痛、肩こりなどにも用います。

その他、夏に冷たいものを飲み過ぎてお腹をこわしたり、寝冷えをしたり、エアコンで冷え過ぎて風邪をひいたりした時には〈カッコウ正気散〉。割合に体力があり、蓄膿症や慢性鼻炎の人で、微熱があって、頭痛、頭重、肩こりに加えて、鼻づまり、鼻汁過多などがある時には〈葛根湯加川弓辛夷〉。慢性の関節痛や筋肉痛があり、夕方になると痛みとともに熱も上がってくる時には〈麻杏惹甘湯〉などがあります。 

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