なぜ人間の体温は37度なのか?
あなたが風邪をひいて体温が平熱より1度上がり、38度になったとしましょう。あなたはかろうじて動くことはできても、仕事や勉強に集中できなくなるでしょう。
さらにもう1度上がって39度になれば、もう頭はボーツとして考えることさえできません。健康なときの37度からたった2度上がっただけでこのありさまです。
人間は外の温度に関係なく、いつも一定の体温を保つ恒温助物です。実は恒温動物の仲間の中でも、この体温調節の仕組みを最も必要としているのが我々人間なのです。
そのわけは、人間の脳にあります。人間は中枢神経系である脳を発達させながら進化してきました。この中枢神経系は、体のどこよりも盛んに代謝が行われているところです。つまり体温の変化に最も敏感なのです。
言い換えれば、体温の変わるとき、とりわけ上昇するときに最も弱い場所といえるでしょう。その繊細な中枢神経を守るためには、人間は他のどの動物よりも体温を一定にしなければならないのです。脳を発達させてしまった宿命です。
そして、その脳の中で様々な酵素が最も代謝を行いやすい最適の温度がたまたま37度であったのです。37度線―これこそ人類が進化の道を進むか、類人狼にとどまるかの境界線だったのです。
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