足がクサイ人は"心が優しい"といっても過言じゃない

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足はなぜ臭い?

足はどうしてにおうのでしょうか?

第一の理由は、足には、ニオイの素材がとても豊富だということです。

足は、体のどこよりも角質層が厚く、その表皮細胞が新陳代謝や摩擦で剥げ落ちて大量のアカになります。その成分は主にタンパク質です。さらに皮脂腺からの脂質が混ざります。

この成分を表皮ブドウ球菌やコリネバクテリウムといった細菌が分解を始めます。靴下のすえたニオイは、こうしてできたイソ吉草酸などの低級脂肪酸のニオイなのです。

第二の理由は、足をとりまく環境にあります。

人間は、毛のない猿です。そのせいか、体を覆いたがります。なかでも足は靴下やストッキングの上から、さらに靴やブーツをかぶせるわけですから、当然足の温度は上がりますし、汗も蒸発せずにたまります。これでは細菌のために適度な温度と湿度を提供しているようなものです。

大量の汗をかけば、これは湿度などという生やさしいものではなく、ムレの状態です。こうなると、皮膚の角質層はさらにボロボロ脱落してニオイが強くなります。足のニオイの元凶は、この「ムレ」にあるのです。

しかも足の裏は、手のひらや額と並んで、最も汗腺が密集した場所です。1センチ平方あたり300近くある汗腺から多量の汗が出て、それが靴下や靴に密封された環境で、汗の成分の重炭酸イオンが急増します。この重炭酸イオンはアルカリ性ですから、酸性を嫌う細菌にとっては、最高の環境なのです。

ところで、こうした条件は誰でも同じなのに、足のニオイ人によってずいぶん違いがあるようです。これはどうしてでしょうか?

それは汗の量の違いです。足の裏の汗の量には、かなり個人差があります。というより足の裏だけにたくさんの汗をかく人がいるのです。
 それが「精神性発汗」つまり「心が汗をかいてしまう」人のことなのです。緊張したり興奮したとき、手に汗を握った経験はどなたにもあるでしょう。それが過ぎれば汗は止まるものですが、日常の場面で汗をかきっづけて止まらない人がいます。何か偶然のきっかけで足のニオイが気になったり、汗をかいて足をことさら意識してしまった結果、汗をかくまいと思うほど、かえって汗をかいてしまうという悪循環に陥
ってしまったのです。 

足の多汗に悩む人の性格

足の多汗に悩む人には、共通する性格があります。

みなさん一様に、真面目で完璧主義、負けず嫌いの努力家です。それでいてかなりの恥ずかしがり屋でもあります。人の人間の中で、外向きと内向きの正反対の性格が衝突した結果生じた「汗」なのです。

しかし、こうして人前で緊張して汗をかくということは、そもそも相手を大事に思っているからこその結果です。考えてもみてください。たとえば無人島に流れ着いた人が、いったい汗や体臭を気にするでしょうか?

犬や猫の前で、あるいはテレビに好きな俳優が映っていても、その前で裸になっても恥ずかしくはありません。まして緊張して汗をかくことなどありえません。

つまり精神性発汗が強くて手のひらや足の裏に汗をかくというのは、目の前の相手を生身の人間として尊重する気持ち、いわば思いやりの心があればこその現象なのです。優しさが汗の原点。足がにおうのは優しさが溢れた証拠です。

「足の臭い人は心が優しい」、これは「風が吹けば……」式の理屈ではなく、正真正銘の真実だったのです。

足のニオイ対策

では、足のニオイを抑える対処法について説明しましょう。 それはなによりも、「汗」対策です。しかし暑くて出る汗(温熱性発汗)を抑えることは生理的に困難です。

でも、今問題の精神性発汗は、はんのちょっとしたコツさえつかめば簡単に抑えることができます。そのコツとは「もっと汗を出してやろう」と努めることです。夜眠れないときと同じです。眠ろうとすると目が冴えてしまい、逆に朝まで起きていようと開き直ったとたん寝てしまった。そんな経験があるでしょう。「望みが強すぎると欲しいものは逃げていく。逃げてばかりいると恐れていたことが出現する」

これは人間の心理をついた言葉ですが、その応用です。汗をかくのが嫌ならば、それを無理に止めようとせず、逆にもつと汗をかこうとするのです。こんな簡単な方法ですが、実に効果的なのです。

もう一つのコツは呼吸法です。発汗は、交感神経の刺激でコントロールされています。一般に胃の嬬動や血管の収縮、心臓の鼓動のように自律神経が司る動きは、自分の体といえどもコントロールすることはできません。

しかし唯一、意識的に速くしたり遅くしたりできる自律神経の働きがあります。それが呼吸です。呼吸をゆっくりすれば、つられて心臓の鼓動も遅くなり、血圧も下がり、全身の筋肉も緩んできます。交感神経の緊張も解けて、末梢の汗腺(エクリン腺)を支配している交感神経が鎮まって、発汗が抑えられるのです。

こうして足の裏の汗もおさまり、足がムレなくなってニオイも抑えられるという道理です。

次に行ってほしいのが、足の裏の角質の対策です。角質は、細菌の餌となるアカの供給源ですがらこまめに取り除きましょう。昔ながらの軽石で、お風呂の度にこすり落とすのが一番ですが、最近は電動の道具(角質スムーサー)もあります。ネイルサロンなどと呼ばれるフットケアのお店も盛況のようです。

次に大切なのは、足の汗を素早く蒸発させてムレを防ぐことです。それには裸足が一番。通勤などでは靴を履かねばならないし、靴下やストッキングも必要ですが、会社の中では裸足か風通しのよいサンダルを履くのが理想です。できれば足裏を刺激し、血行を促進する健康サンダルや健康スリッパをおすすめします。

靴のニオイを防ぐことも大切です。足のニオイは、皮膚と靴下と靴のニオイが三位一体になったものです。靴は2~3日続けて履くと汗が吸い込まれて湿気を帯び、イソ吉草酸などのニオイ物質が吸着し、細菌も繁殖をはじめます。ですから靴は1日履いたら2~3日は風通しのよいところで陰干しして休ませてください。朝出かける前に靴用の防水スプレーと足用の制汗スプレーをしておくのも効果的です。靴の中敷をこまめに取り替えることも忘れずに。

足のニオイを簡単に予防するお勧めが、竹酢液(木酢液でも可)です。竹酢液とは、竹から炭を作るときに採れるエキスで、同じく木から採れるエキスが木酢液です。どちらも強い酸性で、昔から民間療法で消炎、殺菌、かゆみ止めに使われてきました。お出かけの前後にお湯を張ったタライに2~3ccほど入れて、足を浸してよく洗ってください。これでかなりニオイが抑えられます。

「マコモ」も効果があります。マコモはイネ科の植物ですが、その穂に寄生する黒穂菌は、雑菌の繁殖を抑えながらアカなどの老廃物を食べてくれます。しかも黒穂菌は熱湯の中でも死ぬことはないので、さきはどの竹酢液などと組み合わせて使えば効果は倍増です。 

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